なぜ「読書の秋」って言うの?意外な由来と、スマホ時代でも本が好きになる令和の読書術

読書

急に涼しくなって、すっかり秋めいてきましたね。秋といえば、皆さん何を思い浮かべますか?食欲の秋、スポーツの秋…そして、やっぱり「読書の秋」ですよね!

夜が長くなるこの季節、ゆっくりと本の世界に浸る時間は、何とも言えない贅沢なひとときです。

でも、ふと「なんで秋だけ『読書の秋』って言うんだろう?」とか、「最近、スマホばっかりで全然本が読めなくなったな…」なんて感じたことはありませんか?

実はそれ、あなただけじゃありません!

今年の秋は、いつもと一味違う「読書体験」をしてみませんか?

「読書の秋」って、実は日本だけ?意外すぎる由来を深掘り!

僕たちが当たり前に使っている「読書の秋」。この言葉、どこから来たのかご存知ですか?実は、そのルーツには複数の説があるんです。

ルーツは中国の偉大な詩人から

(写真のイメージ:古い巻物や漢詩が書かれた掛け軸の写真)

一つは、今から1200年以上も昔、中国・唐の時代の詩人である韓愈(かんゆ)が、息子に勉強を勧めるために詠んだ詩の一節が元になっているという説です。

原文: 時秋積雨霽、新涼入郊墟。燈火稍可親、簡編可卷舒。 意味: 秋になって長雨がやみ、涼しい気が郊外の村に満ちてきた。夜には灯火(ともしび)に親しむことができるようになり、書物を開いて読むのに良い季節だ。

「秋は涼しくて過ごしやすいし、夜も長いから、明かりの下で本を読むのにピッタリだぞ!」ってことですね。昔の人も、秋の夜長に読書を楽しんでいたなんて、なんだかロマンを感じます。

日本では「読書週間」がきっかけだった!?

もう一つ、日本で「読書の秋」が定着した大きなきっかけが、戦後間もない1947年(昭和22年)に始まった「読書週間」です。

「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という熱い想いから始まったこの活動。記念すべき第1回は11月17日~23日に行われました。

「ん?なんでこの時期?」と思いますよね。実はこれ、当時アメリカで行われていた「チルドレンズ・ブックウィーク」を参考にしたから。たまたまその時期が秋だった、というわけなんです。

中国の詩と、戦後の日本の平和への願い。二つの流れが合わさって、僕たちの「読書の秋」は作られていったんですね。

【衝撃の事実】現代人は秋に本を読んでいない?最新データから見えるコト

じゃあ、「読書の秋」と言われるくらいだから、みんな秋にたくさん本を読んでいるんでしょうか?

ちょっと面白いデータがあります。香川県立図書館の貸し出し冊数を調べてみると、一番多いのはやっぱり夏休み期間の7月・8月。

でも、9月は3番目、10月は4番目に多く、他の季節と比べると、やっぱり秋は本が読まれていると言えそうです。図書館の方も「夏が終わって暑さが落ち着き、夜が長くなるので読書に適した季節」と感じているそうですよ。

さらに、出版市場全体を見てみると、紙の本の売上は少し減っていますが、電子書籍がグングン伸びていて、市場全体では3年連続でプラス成長しているんです!

つまり、SNSやネットニュースも含めれば、僕たちは昔よりたくさんの「文字」を読んでいる、と言えるのかもしれません。

【共感の嵐?】「最近、本が読めなくなった…」その原因、スマホのせいだけじゃなかった!

「文字を読む機会は増えているのに、なぜか一冊の本を読み通せない…」

これ、めちゃくちゃ分かります!僕もついついスマホに手が伸びて、気づいたら1時間…なんてことも(笑)。でも、その原因は僕たちの意志が弱いから、だけじゃないかもしれません。

欲しい情報だけ欲しい!「ノイズ」が邪魔に感じる時代

インターネットって、知りたいことを検索すれば一瞬で答えが出てきて、超便利ですよね。でもその反面、「自分の知りたいこと以外の情報」が「ノイズ(邪魔なもの)」に感じやすくなっている、という専門家の指摘があります。

例えば、あるテーマについてサクッと知りたいのに、本を開いたらその歴史的背景から長々と…となると、「いや、今知りたいのはそこじゃない!」って閉じちゃう。そんな経験ありませんか?

本が持つ「周辺知識」や「文脈」という魅力が、現代では「めんどくさい」と感じられてしまうことがあるんです。

でも、その「ノイズ」にこそ宝がある!

ところが、プロの投資家である藤野英人さんは、この「ノイズ」こそがめちゃくちゃ重要だ**と言います。

企業の業績データだけを見ても未来は予測できない。その企業の歴史や、働く人々の想い、戦略といった「ノイズ」の塊にこそ、未来を読み解くヒント、つまり「真実」が隠されている、と。

これって、僕たちの日常にも言えますよね。一見無駄に思える寄り道や、関係ないと思っていた知識が、後々すごいアイデアに繋がったりする。AIには生み出せない、人間ならではの発想の源は、実はこの「ノイズ」にあるのかもしれません。

【もう迷わない】新しい読書のカタチ!令和の最強読書スタイル3選

「そうは言っても、やっぱり活字を読むのはハードルが高い…」

そんなあなたに朗報です!今の時代、読書は紙の本だけじゃありません。YouTubeでも話題になっている最新の読書スタイルを取り入れて、あなただけの「読書の秋」を見つけてみませんか?

1. 【ガジェット好き必見】電子書籍リーダー

もはや定番ですが、やっぱり便利なのがKindleKoboといった電子書籍リーダー。

  • メリット:
    • 何千冊も持ち運べる!
    • スマホと違って目に優しい(E-ink採用モデル)
    • 防水モデルならお風呂でも読書が楽しめる!
    • 紙の本より少し安いことが多い
  • デメリット:
    • 初期投資がかかる
    • 紙をめくる感覚がない

「本を置く場所がない」「移動中にもっと気軽に読みたい」という方には、間違いなくオススメです!

Amazon.co.jp: Amazon Kindle - 目に優しい、かさばらない、大きな画面で読みやすい、6週間持続バッテリー、6インチディスプレイ電子書籍リーダー、ブラック、16GB、広告なし
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2. 【忙しいあなたの救世主】オーディオブック(聴く読書)

「読む時間がない」なら、「聴いちゃえばいいじゃない!」というのがオーディオブック。プロのナレーターや声優が本を朗読してくれるサービスです。

AmazonのAudible(オーディブル)などが有名ですね。

  • メリット:
    • 通勤中、家事や運動をしながらでも「読書」ができる(ながら読書)
    • 目が疲れない
    • プロの朗読で、物語への没入感がすごい
  • デメリット:
    • まだ書籍化されているタイトルが限られる
    • 読み飛ばしや読み返しがしにくい

月額制の聴き放題プランも多いので、「活字は苦手だけど、物語は好き」という方は、ぜひ一度試してみてください。世界が変わりますよ!

3. 【未知との遭遇】ZINE(ジン)

最後にご紹介するのが、今、一部でアツい注目を集めている「ZINE(ジン)」です。

これは「Magazine(マガジン)」が由来の言葉で、簡単に言うと「個人やグループが自由なテーマ・形式で制作した本」のこと。「ルールがない」のが最大の特徴です!

  • 広島駅の変遷をマニアックにまとめたもの
  • 道端に落ちていたゴミの写真を撮り続けたもの
  • 子育てのリアルな夜中の奮闘記を綴ったもの

などなど、商業出版では絶対に見られない、作り手の「好き」と「熱量」が詰まった作品ばかり。

ZINEを扱う書店やイベントに足を運べば、あなたの価値観を揺さぶるような、運命の一冊に出会えるかもしれません。

まとめ:あなただけの「読書の秋」を見つけよう!

今回は、「読書の秋」をテーマに、その意外な由来から現代ならではの悩み、そして新しい本の楽しみ方まで、幅広くご紹介してきましたが、いかがでしたか?

  • 「読書の秋」は、中国の詩と戦後日本の平和への願いがルーツ
  • 本が読めないのは、情報過多な時代の「ノイズ」が原因かも
  • でも、その「ノイズ」にこそ、新しい発見やアイデアの種が眠っている
  • 電子書籍、オーディオブック、ZINEなど、読書の形はもっと自由でいい!

デジタル化が進む今だからこそ、あえて一つのテーマをじっくり深掘りする「読書」の価値は、むしろ高まっているのかもしれません。

今年の秋は、中国の詩人・韓愈にならって、「燈火稍可親(とうかようやくしたしむべし)」の精神で、じっくりと本と向き合う時間を作ってみるのも良いですし、最新ガジェットで「聴く読書」に挑戦してみるのも最高です。

ぜひ、あなたにピッタリのスタイルで、素敵な「読書の秋」をお過ごしください!


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